お知らせ


文科省科研費・新学術領域研究(領域提案型)
「マトリョーシカ型進化原理」開始のご案内
 
既にご存じの方もおられると思いますが、本年度から5年間の予定で、文科省科研費・新学術領域研究(領域提案型)「マトリョーシカ型進化原理」(領域代表:国立感染症研究所 野崎智義)が開始されます。

本領域は、真菌・藻類・原生生物などの真核生物におけるオルガネラ(細胞内小器官)の特殊な進化の様態を明らかにするとともに、内部共生(Endosymbiosis)・寄生という生活様式が真核生物にもたらす生物進化の分子機構を解明することを目指す研究領域です。少々ややこしい言い方ですが、寄生・感染という特殊な生活様式をもつ真菌症の原因生物のすべてを含みます。特に、特殊な機能をもつ真菌のオルガネラの様々な観点からの解析はまさに柱となる研究項目です。研究内容の詳細は、領域のHP、 http://www.matryoshka-evolution.jp/をご覧ください。

本領域では、計画研究として15名の研究代表者・分担研究者が参加していますが、それに加えて、公募研究として、2カ年ずつ計2回(4年間)にわたり、個人研究を募集します。H24年度からの既に文科省のホームページ上で公募が開始されています。文部科学省科学研究費補助金、新学術領域の公募に関するお知らせは、http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1310474.htmをご覧ください。

『平成24年度科学研究費助成事業ー科研費ー(新学術領域研究、特定領域研究、特別研究促進費)の公募 公募要領・計画調書のダウンロードページ』をクリックし、『研究者が作成する様式』の項目の(2)継続の研究領域>研究計画調書にある様式S-1-21が申請書類になります。

公募期間は11月10日までですが、各大学(研究施設)の締め切りにご注意ください。

上で述べたように本研究領域は、すべての真核生物(の、特に特殊オルガネラ機能)を研究対象としています。是非、皆様の研究内容にオルガネラの特殊機能と共生・寄生・進化のエッセンスを加えて、良い研究提案をお送りください。多くの優れた研究提案をお待ちしています。真菌学・細菌学・・原虫学・ウイルス学・藻類学・感染症学・生態学・進化学など幅広いバックグラウンドから広く優れた研究提案を期待しています。

ご不明な点があれば、nozaki@nih.go.jpまでメールでお問い合わせください。